2021年シーズン Jリーグ 第36節 セレッソ大阪ー川崎フロンターレ 感想

ヨドコウ桜スタジアムで行われたセレッソ大阪川崎フロンターレの試合は、4-1で川崎フロンターレが勝利。現状のベストメンバーを揃え、久しぶりに3ゴール以上を決めての勝利となりました。得点王争いのレアンドロダミアンが2ゴール、ゴールという結果が欲しかったマルシーニョと宮城がそれぞれ1ゴール。途中出場で試合には出れても、結果に残るプレーが少なかった遠野も1アシストと、結果が欲しかった選手達が目に見える形で残しての勝利は大きいです。

 

この試合はベンチの選手の人選も含め、負傷離脱中のジェジエウを除けばベストメンバーと呼べる人選でした。鬼木監督やコーチ陣がベンチに入る、スタメンで出場するにあたって、厳格な基準を定めている為、所謂サプライズ的な抜擢は少ないです。それは理解できますが、シーズン終盤に序列を覆すような可能性を秘めた選手が現れないのも寂しいものがあります。基準が厳しいのもありますが、選手のアピール不足もあると思います。

 

残り試合はカップ戦も含め、負傷離脱やコンディション不良が無い限りはスタメン、ベンチメンバーに大きな変化は無いと思いますが、序列が決まってしまうと、チームの成長が止まってしまう為、今ベンチに入れていない選手には可能性を感じさせるプレーを期待したいです。メンバー発表時におっ、序列が上がってきたなと思わせられる選手が現れる事を願っています。

 

川崎フロンターレの選手として試合に出場する為には、ボールを扱う技術は当然として、ボールを持っていない場面での動きの量と質が特に求められます。試合出場の多い選手とベンチに入る機会も少ない選手の差はここです。一般的に技術はプロ入り前に完成されているという認識が強いですが、川崎フロンターレに加入し成長した選手を見ると、プロ入り後でもボールを扱う技術は向上するのではと思います。そう考えると、新たな戦力となる選手をリストアップする際、ボールを扱う技術の高い選手が上がりがちですが、技術は多少水準に届いていなくとも、オフザボールの場面で効果的な動きの出来る選手を探した方が良いのかもしれません。

 

ここまでセレッソ大阪戦の事は全く書いていませんが、試合を見ながら考えていたのは、ここ数試合はベンチメンバーも含め顔ぶれが固定化されてしまい、その差は何なのだろうかという事でした。

 

次節はホームでガンバ大阪との試合です。リーグ戦ではホーム最終戦。メインスタンドはワクチン接種済の証明、もしくはPCR検査で陰性証明を出来る条件付きで以前と同様、席間隔を詰めた状態での試合開催となります。昨年はガンバ大阪が過密日程の影響で疲労を隠せず5-0と大勝で優勝を決めた試合となりましたが、今年は例年通り、東口のスーパーセーブに苦しめられる試合になるだろうと勝手に予想しています。それを乗り越えて勝利で締めくくってくれる事を期待しています。