2021年シーズン アジアチャンピオンズリーグ グループリーグ 6節 川崎フロンターレー北京FC 感想

ロコモティフスタジアムで行われた川崎フロンターレ-北京FC戦は、4-0で川崎フロンターレが勝利、前の試合からスタメン10人を入れ替え、ここまでFPで一人出場が無かったルーキーの田邉も45分プレーし、選手を試しながら勝ち点3を掴みました。グループリーグを6戦全勝で終え、過酷な3週間の短期決戦を締めくくりました。

 

試合の強度を見ても、公式戦というよりも練習試合の様なテンションだったので、この試合を活躍した選手をその通り評価してしまうのは考えさせられます。一つ言えるのは、この試合で見せた自分の持ち味をより強度の高いJリーグの試合やACLの強豪相手に発揮できるかがこれから試されます。自分の持ち味を今後も見せてくれることに期待です。

 

ACLはここでひと段落。次は9月にアウェイで前年王者の蔚山現代と対戦します。2018、2019年と苦汁をなめさせられた相手です。苦手な相手であり、過密日程に加えアウェイという状況に、嫌なイメージを持つ方が多いと思いますが、私は過去2シーズンの借りを返す好機と捉えています。困難な状況を超えて勝ち取るからこそタイトルには価値があります。選手も変わり、実践するサッカーも変化してくると思いますが、「勝利」を勝ち取る目的は変わりません。

 

過酷な環境下で結果を残した選手達、監督、コーチ、帯同して頂いたスタッフのみなさんに休息をと言いたいのですが、週末にはアウェイで清水エスパルス戦が行われます。時差に加えて、帰国してもバブル方式で、自宅や麻生グラウンドには戻れず、指定された宿泊施設と練習施設の往復が2週間続く事から、今シーズンに入って肉体的にも精神的にも最も厳しい状況での試合になると想像できます。そのような状況でどの様に戦うのか。またチームの自力が試される状況が続きます。

 

余談

 

田中に続き、三笘の五輪終了後の移籍がほぼ確実な状況になってきました。インサイドハーフのポジションは対応可能な選手が多いので、何とかなりそうですが左WGは、三笘が抜けると頭数自体が少なくなるので、中断期間中に一人は新たに選手を加えると予想しています。

 

左WGは様々な選手の名前が出ていますが、個人的には旗手を一番手で起用するのが最適解かと思います。三笘と近いプレースタイルの選手で名前が上がる選手の大半は右WGを主戦場でプレーしている選手です。左WGで三笘の6~7割のプレーを期待できる選手も数少ないので、それを踏まえると現状チームのやり方を完璧に理解している旗手を起用した方が良いと考えています。旗手を左WGで起用する事で薄くなる左SBとインサイドハーフですが、左SBは鬼木監督の「右できんなら左もできるだろ」理論(笑)で、橘田や田邉、インサイドハーフは小塚と塚川の本領発揮に期待しています。

 

どちらにせよ、橘田は飛躍的に(どこのポジションかわかりませんが)出場時間は伸びると思います。学業の状況や法政大学サッカー部との調整次第では松井の早期合流もあるかもしれません。

 

前年度赤字が6億円近くあるので、三笘と田中の移籍金はその穴埋め、もしくは今シーズンで契約満了のレアンドロダミアンの残留予算となる可能性もありますが。川崎フロンターレの強化部を実績を考えると、名前が上がった選手は獲得せず、「えっ、その選手取るんだ」という可能性が高いです。色々興味深く、楽しみな事が多いです。どうなるか見てみましょう。