2022年シーズン 富士フィルムスーパーカップ 川崎フロンターレ-浦和レッズ 感想

日産スタジアムで行われた川崎フロンターレ-浦和レッズの試合は、2-0で浦和レッズが勝利。2006年以来、16年ぶりのスーパーカップ制覇となりました。

 

この試合で気になったのが、2失点目の場面とどこで誰に点を取らせるのか?の2点です。

 

2失点目ですが、浦和レッズの敵陣に人数をかけて攻め込んだ際、相手のカウンターを受け、数的不利の局面で守り切れなかった失点でした。谷口が江坂に上手くシュートを打たれてしまいましたが、昨シーズンであればジェジエウの個人能力で守り切った局面に見えました。2022年シーズンは昨シーズンであれば守り切れていた場面もこのような失点が増えると思います。点を取り切るのか、ボールを保持する時間を長くして相手の攻撃時間を減らしピンチ自体を減らす方向に進めていくのか、個人的に2022年シーズンを迎えるにあたって最も懸念していた事だったので、今後どのような対応をするのか注目しています。

 

得点をどこで誰に取らせるかですが、この試合はボックス近辺、ボックス内にボールを運べても、最後の部分の強度と技術が不足しておりゴールを奪えませんでした。昨シーズンから課題は継続している事を露呈しました。この様な試合をしてしまうと、三笘の様な運べて点を取れる選手を獲れという声が上がってくると思います。

 

前半は左WGチャナティップが内側にポジションを取る時間が長く、狭いスペースで渋滞してしまい攻撃が噛み合いませんでした。後半からはマルシーニョがこのポジションに入り、大外のポジションを取って幅を取ったり、浦和レッズのCBとSBの間をランニングする事で、左インサイドハーフの選手に攻撃するスペースと時間を作ってくれました。後半からはチャナティップが左インサイドハーフに入り、前半と比べると攻撃で見せ場を作れるようになりました。後半13分にペナルティボックス内に出したパスは良いプレーでした。

 

個人的に左IHで脇坂をプレーさせたいです。脇坂を左IHにする理由ですが、マルシーニョがオフザボールの動きで時間と場所を作ってくれる恩恵を一番受けるポジションであり、ミドルレンジからのシュートの技術が高い脇坂に良い形でシュートを打つ場面を増やす事で、得点を増やせるのではと考えているからです。他の選手との兼ね合いもありますが、一度このポジションでプレーするのを見たいと思います。

 

次の試合は、ホームでFC東京との多摩川クラシコです。2022年のリーグ戦のオープニングマッチとなりますが、今日の試合で露呈した課題に対して、どの様なアプローチで改善を図っていくのか引き続き注目しております。