2021年シーズン Jリーグ 第21節 横浜FCー川崎フロンターレ 感想

ニッパツ三ツ沢球技場で行われた横浜FC-川崎フロンターレの試合は、2-0で川崎フロンターレが勝利。日本代表に選手が招集されレギュラーの選手が5人不在、選手にコロナウイルス感染者が出た事により、直前まで開催が危ぶまれる等、難しい状況での試合でしたが、勝ち点3を得る事ができました。

 

この試合で最も関心が大きかったのが、ここまで山根がフル出場を続けている右SBのポジションで誰が出場するのかという事でした。鹿島アントラーズ戦の感想で、この試合のスタメン予想をしましたが、見事に外れました。もっと勉強しないといけませんね。

 

出場したのは、プロ初出場、初スタメンのイサカゼイン。本人も手堅くプレーする意識が強かったのか、大きなミスも無ければ、大きな見せ場も無い。良い意味でも悪い意味でも可もなく不可もない出来に見えました。来週の天皇杯でも出場機会があると思うので、次は彼の持ち味である攻撃の部分で見せ場を作って欲しい。多少のミスは前後左右の先輩達が何とかしてくれます。積極的なプレーに期待です。

 

試合の大半を川崎フロンターレが主導権を握る形で進め、危ない場面は少なかったですが、横浜FCがボールを持つ時間が長く、自陣に押し込まれる事が多かった後半開始から60分前後までの時間、存在感を示していたのがシミッチでした。押し込まれても、彼のところで競り合いに負けず、奪ってからは正確な長短のパスでボールを動かしてくれるので、大きなピンチにはなりませんでした。

 

ACLで勝ち進むにおいて、一番のキープレーヤーだと思っているのがシミッチです。鬼木監督になってから挑戦した3度のACLで、2017年はエドゥアルド・ネットという高さがあり、重量級で長短のパスが上手い選手がおり、ベスト8まで進めましたが、2018年は彼の調子が悪く、2019年の大島と守田のコンビは、上手くて賢くて速かったですが、強さが無く、我慢比べにあと一歩耐えきれず、勝ち点を落とし、グループリーグ敗退となりました。

 

2019年と比べれば、勝負所で耐えて勝ち点を奪う力は上がってきてはいますが、中盤での肉弾戦に持ち込まれた時の為に、高さと体重がある選手は不可欠です。その点でシミッチの川崎フロンターレ移籍の報道を見た時、チームに足りなかった力を持った選手が加入すると嬉しく思いました。ACLでの彼のプレーを楽しみにしています。

 

次節は、天皇杯3回戦で対戦相手は長野パルセイロです。昨シーズンはJ3で3位と簡単な対戦相手ではありません。次に等々力で試合ができるのは9月なので、選手の躍動感溢れるプレーに期待しています。