2021年シーズン Jリーグ 第17節 川崎フロンターレー鹿島アントラーズ 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ-鹿島アントラーズの試合は、2-1で川崎フロンターレが勝利。鬼木監督のJ1通算最速となる100勝目、開幕からの無敗記録を20に伸ばし、2015年に浦和レッズが記録した19試合を抜き新記録となった勝利を、アディショナルタイムにVARが絡む形での劇的なゴールで決める。小林がチームを勝たせる選手の神髄を見せてくれました。

 

前節の湘南戦と比べると、鹿島アントラーズの前線からの守備の強度が低かった面もありましたが、前半はスムーズにボールを動かし、素早くボールを敵陣に運べました。プレーと言葉で、周りもボールも動かせる登里の凄さを再確認。現在は、彼が中村憲剛や大島が担ってきたチームの「目」として、試合を動かしているだと思わされました。

 

前節、力を発揮できなかった長谷川と小林、そして出場機会が無かった知念が絡んでの決勝点に彼らの意地を見ました。競争こそがチームを強くする活力。これを続けて欲しい。特に長谷川、スタンドから観戦している際、後ろの席から駄目だの何だの聞こえましたが、対面の常本が何回止められようとも、1回勝負を決めるプレーをすれば、長谷川の勝ちです。この試合は三笘では無く、長谷川がチームを勝たせました。何度失敗しても最後にチームを勝たせたもの勝ちです。これからも失敗を恐れずにしつこくやり続けて欲しい。

 

決勝点となったゴールですが、2016年のホーム横浜Fマリノス戦で、左サイドから田坂がクロスを上げ、中央で森本が中澤をブロックし、流れたボールを小林がゴールに叩き込んだ形を思い出しました。あの試合も、アディショナルタイムで2点を奪われ追いつかれ、ラストワンプレーでの勝ち越し劇でした。冷静に試合内容を見ると、目にも当てられない雑な内容でしたが、何せ劇的な勝ち方だったので強く覚えています。今日の試合も、手放しで喜べない内容でしたが、「娯楽」としては、最上級の試合なのかもしれません。そんな試合をスタンドから観戦できて幸運でした。

 

次節は中2日でアウェイ横浜FC戦。先日のホームでの試合でも、後半はかなり苦しめられた相手なので、代表招集でレギュラーの選手が5人いない現状、全く楽観視できません。この試合で最も注目されるのは、山根が代表招集で不在の右サイドバックです。昨シーズンはジオゴマテウスが控えを務めていましたが、今シーズンは全試合山根が出場しています。登里や車屋等、経験のある選手が起用されるのか、イサカゼインや田邉の様な若手が起用されるのか、それとも左SBで起用された旗手の様な形で、予想もしない選手がコンバートされるのか、いまからとても楽しみです。

 

余談

 

サイドバックですが、これまでの鬼木監督の起用法を見ると、経験値>ポジションの本職 という基準を感じます。なので、車屋or登里と思いましたが、中2日なので、登里はベンチスタートと予想。右に車屋を使うと、左サイドバックがいなくなります。全く根拠のない予想ですが、左:車屋 右:橘田と予想、橘田のコンバートと予想します。ちなみにスタメン予想は以下となります。

 

GK:ソンリョン 左SB:車屋 CB:山村、ジェジエウ 右SB:橘田 アンカー:シミッチ IH:脇坂、遠野 左WG 長谷川 右WG 小林 CF 知念 です。

 

中2日ですが、この試合が終われば1週間空くので、お前ら気合見せろと鬼木監督得意の中2日でも勝ち続ければ疲れない起用もあり得ます。中2日でも、登里もレアンドロダミアンも家長も容赦なくスタメンかもしれません(笑)。