2021年シーズン Jリーグ 第28節 川崎フロンターレーヴィッセル神戸 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ-ヴィッセル神戸の試合は3-1で川崎フロンターレが勝利。3試合連続で相手に先手を取られる展開になりましたが、後半に修正し勝ち点3を勝ち取りました。

 

家長がPKを失敗した時点で、今日は持っていない日なのかと思いましたが、直後にこの日二回目のPKを奪い同点。家長のPK失敗は珍しくキーパーが動く前にキックしていましたが、ACLで失敗した残像があったのでしょうか?ヴィッセル神戸の選手を見ていると、選手によってボールを扱う技術に差が大きいように見えました。菊池や初瀬、中坂、櫻井は後半プレスの強度を高めてきた川崎フロンターレのボール奪取のターゲットにされる、持たせても直ぐに奪い返せると判断されて意図的にボールを持たされている場面がありました。

 

ヴィッセル神戸の選手で印象に残ったのは、この日はアンカーでプレーした大崎。ボールを持ち運ぶプレー、マークを引き付けてボールを動かす事で、他の選手に時間を作るプレーが良かった。65分に彼が負傷退場してから、ヴィッセル神戸の攻撃が速く雑になったので、彼がこの試合で担っていた役割の影響は大きかったです。前監督のリージョ、フィンク時代にヴィッセル神戸が大切にしていたプレーを彼が実践していました。この試合の中盤が、サンペール、大崎、山口だったら、もっと苦しい試合になっていたと思います。

 

川崎フロンターレがリードしてからは、ヴィッセル神戸リンコンボージャンを投入しましたが、この二人を入れた事で逆に立ち位置が乱れ、またボールを持たないと力を発揮できない選手が増え攻撃が渋滞していました。場所を作る選手、ボールを運ぶ選手がいて、ボールを持つことで力を発揮する選手は初めて力を発揮できます。イニエスタの様にボールを持っても持たなくても凄いプレーが出来る選手は滅多にいません。この点でも山口やサンペール不在のダメージは大きかったと思います。ボールの無い所でのプレーの差で取れた勝ち点3でした。

 

次節はホームでFC東京戦。長い連戦を締めくくるのは多摩川クラシコです。アウェイでは対戦成績が良いチームですが、ホームではいつも接戦になっています。恐らくスコアの動きが少ない、僅かなミスが許されない試合になると見ています。ここ3試合で見せた勝負強さを再び見せられるのか注目しています。