2020年シーズン Jリーグ 第4節 川崎フロンターレー柏レイソル 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ柏レイソル戦は、3-1で川崎フロンターレが勝利、前節から中2日で準備期間が無い中、苦手としているネルシーニョ氏率いるチームに勝利。これで再開後は3連勝。良いスタートを切る事ができました。

 

中2日という双方共に難しいコンディションの中で、勝負を分けたのはセットプレーからの得点でした。柏レイソルの前線の守備が機能しておらず、先制点を取るまでは、ボールを敵陣深くまでは上手く進められるのですが、最後の部分のパスとシュートの精度が上がらず、もどかしい時間が続きました。それだけに大きな得点でした。

 

コンディションが上がらず、動きの質と量が落ちたり、動きながらボールを止める、蹴るの質が上がらない状態でも、プレーが止まった状態から始まるフリーキックコーナーキックのセットプレーに関しては、コンディションに左右される面が比較的少ないです。

 

2020年シーズンは、例年以上の過密日程でコンディション調整や対戦相手の対策が十分に対応できない状況が続く為、これまで以上にセットプレーでの得点が重要になってきます。今シーズンは既に3ゴールを決めていますが、この調子でセットプレーから先手を取っていければ、試合を有利に進める事ができます。これからも継続していきたいですね。

 

この試合ですが、久しぶりに観客を動員する事ができました。5,000人でしたが、スタジアム360度取り囲むような座席配置となっており、川崎フロンターレサポーターが360度を囲む、なかなか遭遇する事が無い状況の中での観戦となりました。応援する手段が、タオルマフラーを掲げる事と拍手のみでしたが、これだけでもチームを後押しする空気が作れると、スタジアムで観戦しながら感じました。

 

あとは、声援が禁止されているので、選手やレフリーに対しての野次や罵倒が無く、とても気持ちよかったです。野次や罵倒といった醜い部分もサッカーの一部である事は認識していますが、それでも向けられる側、聞かされる側、どちらも気持ちの良いものではありません。ここ数年、等々力で観戦していると個人的に的外れと感じる大声が聞こえる事が増えてきました。そんな背景もあり気持ちの良い観戦環境でした。個人的な感想です。

 

最後に、次の3連戦(アウェイ横浜FC、アウェイ仙台、ホーム湘南)ですが、目先の勝点を取るのと同時に、8月から始まる最大13連戦となる過密日程に向けて、出場機会の少ない選手を試す事が求められてきます。

 

柏戦でジェジエウが負傷した事もあり、特に最終ラインの選手を試合で使い、チームに馴染ませる事は急務となりました。ここまで出番が無い、山村やジオゴマテウス、神谷やイサカゼインの力が求められています。

 

最終ラインの選手のコンディション次第では、守田も最終ラインでのプレーが増える可能性が高く、そうなれば、空いたインサイドハーフやアンカーの役割のポジションで原田や特別強化指定選手の橘田の出場機会が増えるかもしれません。そんな観点で次の3連戦は見ていきたいと思います。