2021年シーズン Jリーグ 第24節 柏レイソルー川崎フロンターレ 感想

三協フロンテア柏スタジアムで行われた柏レイソル-川崎フロンターレの試合は、0-0の引き分け。無得点で試合を終えたのは2020年シーズンのアウェイ大分トリニータ戦以来です。柏レイソルの守備陣の粘り強さとキムスンギュの再三の好セーブに阻まれ、ゴールを奪えずに試合を終えました。

 

柏レイソルは、5月に苦戦した湘南ベルマーレと同様にボール保持時は、5-3-1-1、ボール非保持時は5-3-2の布陣で引き過ぎずコンパクトな距離感を維持して、川崎フロンターレの選手が使いたい場所を徹底して塞いできました。柏レイソルの二列目の枚数は3人だったので、大きいサイドチェンジで揺さぶって、相手の守備の隙間を作りたかったです。横の揺さぶりが足りなかった事、人に対してのアクションの強度が少し足りなかったのではと思いました。

 

今後のリーグ戦だと、3バックを採用しているサンフレッチェ広島北海道コンサドーレ札幌等は、この試合の柏レイソルの守り方を川崎フロンターレ対策として取り入れてくる可能性が高いです。5-3-2の形に対してどう攻略するのかを注目しています。

 

後半、柏レイソルの上島が2枚目のイエローカードで退場してからは、ボールを保持しながら相手を押し込む形が長くなり、途中出場した左ウイングの宮城がカットインからのシュートの形で決定的な場面がありましたが、キムスンギュの攻守に阻まれました。惜しいシュートが続きましたが、あれを決めるか決めないかで評価は大きく変わります。あと一歩のところまで来ているので、仕掛ける、挑む姿勢を続けて欲しいです。

 

押し込む時間が長くなってからは、コーナーキックのチャンスも増えましたが、ゴールを期待させるような形はありませんでした。この試合のコーナーキックの本数は10本。これだけの本数を蹴って1点も取れないと苦しい。昨シーズンは、脇坂、田中、引退した中村、大分トリニータに移籍した下田と精度の高いボールを蹴れる選手が複数人いましたが、現在チームに残っているのは脇坂のみ。セットプレーのキッカーが不足しているので、キックの精度が高い小塚には一刻も早く出場機会を掴んでもらいたいです。長身の選手は多いので、キックの質が変われば得点数は増えてくると思っています。

 

次の試合は、天皇杯ベスト16 アウェイで清水エスパルスとの対戦です。夏の移籍市場で積極的な補強を行い。先日対戦した時と選手がかなり入れ替わっていると思います。川崎フロンターレも、週末にアウェイでサンフレッチェ広島との対戦を控えている為、ある程度は選手を入れ替えて臨むはずです。一発勝負なので、選手の入れ替えをどこまで行うのか難しいところがありますが、出場機会が少ない選手、今掴みつつある選手が自分の強みを出してチームを勝利に導いてくれる事を期待しています。