2020年シーズン Jリーグ 第33節 川崎フロンターレー浦和レッズ 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ浦和レッズ戦は3-1で川崎フロンターレが勝利。ホーム最終戦で、最多勝ち点更新、最多得点記録更新、そして中村憲剛のリーグ戦「最後の等々力」を締めくくる意味の多い勝利となりました。

 

この試合ですが、前の2試合と異なり、浦和レッズは前線からマンツーマンの守備が少なく、相手陣内までスムーズにボールを運べました。ボールを運ぶ局面から川崎の攻撃を制限する対策を施してきた清水エスパルスサガン鳥栖とは対照的に、浦和レッズは自陣に川崎フロンターレを引き込み、空いた場所をロングカウンターで狙う意図が見えました。

 

浦和レッズは自陣に川崎フロンターレの選手を引き込む為、ペナルティエリア近辺まで守備のラインを下げ、人数をかけて守っていましたが、同様の守り方をしてきたFC東京と比べると、横のスライドの動きが遅く、選手のプレーの強度も低かった為、ゴールこそ決められませんでしたが、前半から決定機自体は作れていました。あとはやり続けるだけでした。やり続けた結果が後半に決めた3ゴールとして形になり、勝ち点3となりました。

 

この試合は内容は度外視で、中村憲剛の最後を飾る意味で勝てばOKな試合でした。ただ試合の内容に関して見れば、ガンバ大阪戦と同様、川崎フロンターレが良かった以上に浦和レッズに怪我人や監督の去就、中3日に川崎フロンターレ対策が十分では無かった面の方が大きかったと思います。

 

次節はアウェイで柏レイソル戦。いよいよコロナで大きな不安と混乱の中、再開したシーズンの最後の試合となります。中2日なので、メンバーをある程度は替えてくると予想しています。今シーズンを締めくくる内容である事を期待しています。