2021年シーズン Jリーグ 第35節 サガン鳥栖ー川崎フロンターレ 感想

駅前不動産スタジアムで行われたサガン鳥栖-川崎フロンターレの試合は、3-1でサガン鳥栖の勝利。試合開始直後から再三左サイドの守備を崩されての2失点、微妙な判定でしたがこれも左から崩されてのPKでの3失点目。この時点で実質試合は終わりました。前半に訪れた2度の決定機も逃し完敗の一言で終わる試合でした。Jリーグ優勝の美酒に酔いしれ、若干二日酔い気味で試合に臨んだのかもしれません。

 

優勝し日程も中3日という事で選手を多く入れ替えましたが、ピッチ左側のポジションの人選(マルシーニョ、大島、旗手)の組み合わせは、守備の技術、強度やフィジカルコンディションに不安を抱える選手が多く、間違いなくウィークポイントとなる部分でした。前半、大島とマルシーニョの連携から決定機を作りましたが、この形を狙っていただろうか?どちらにせよ、リスクとリターンで捉えると圧倒的にリスクの比重が大きかった人選と配置でした。この組み合わせて狙っていた事、確認したかった事は何だったのだろうか?。これから分かるかもしれませんし、そうではないかもしれません。

 

後半は、登里を入れ、旗手を真ん中に移し、山根のポジションを一つ落とし、右WBにマルシーニョを入れた形で3バック(3-5-2)の形に挑戦。鬼木監督になっての3バックは、2017年のルヴァンカップ準決勝、ベガルタ仙台戦の1stleg以来でした。サガン鳥栖の布陣が同じ形だったので立ち位置のズレを無くし、位置的な優位を消して質的な優位で上回ろうとしたのでしょうか?FWが2人の形なので、3TOPだと力を発揮できていない遠野やより中央でプレーした方が力を発揮できる小林や長谷川、現在期限付き移籍中の宮代の力を生かし易い布陣だと思うので今後も試してほしい形ですね。

 

負けは残念(アウェイ遠征してぼろ負けする試合をみて楽しいはずが無い)ですが、この試合の様な試合で色々と試さないとチームに引き出しが増えません。個人的に鬼木監督は上手く負けるのが下手な監督だと思いますが、ジェジエウの負傷を除けば上手く負ける事が出来た試合に見えました。次のタイトル(天皇杯)や来年のタイトル獲得に向けて引き出しを増やす事に注力できるのは、優勝したからこそできる事です。

 

次節はアウェイでセレッソ大阪との試合です。まだ天皇杯で対戦する可能性があるチームなので、勝利を目指しつつも色々試しながら、どこまで手の内を見せずに戦うのかといった面でも興味深い対戦相手です。次節も楽しみにしています。