2020年シーズン Jリーグ 第34節 柏レイソルー川崎フロンターレ 感想

三協フロンテア柏スタジアムで行われた柏レイソル川崎フロンターレ戦は、3-2で川崎フロンターレが勝利。後半開始直後に2点差を追いかける苦しい試合でしたが、3ゴールを奪い逆転勝利。勝ち点83で2020年シーズンを締めくくりました。

 

柏のオルンガを相手に苦戦しましたが、来シーズンACLに参戦すれば、彼の様に卓越した個人能力を持ったFW目掛けて、シンプルに裏のスペースにロングパスを出してくるチームと対戦する事が多くなります。その意味で良い予行練習となったのでは?。1失点目は苦い失点でしたが、ACLではあのような場面が増えます。今から対策を準備できるという意味では「良薬」だったのかもしれません。来シーズン同じような場面で失点をしなかった時、この試合でオルンガから頂いた苦い「良薬」に感謝しましょう(笑)。

 

谷口に代わって出場した山村は、谷口には無いボールをドリブルで運ぶプレー、裏のスペースへのロングパスで自分の強みを見せてくれました。この試合も、江坂が守田にマンツーマンでマークに付いてきたので、ここ数試合と同じ形でボールを上手く運べませんでしたが、山村のプレーはその問題に対して解決のヒントになったように見えました。この試合では解決できたと言えるレベルまでには届きませんでしたが、来シーズンを見据えて少し積み重ねる事が出来たと思います。他の選手に無い強みをもった稀有な選手なので、来シーズンも彼のプレーを川崎フロンターレで見たいです。

 

後半から出場した三笘と家長のプレーでゴールを奪い勝利しましたが、この二人に依存する場面が多くなっているように見えます。三笘のボールを運び、相手を剥がす能力。家長のボールをキープし味方に場所と時間を提供する能力でこの試合も逆転に成功しました。相手に対策されても、この二人の卓越した個人能力でそれを上回れているが、二人が不在時や強みを発揮できない時、どうやって相手からゴールを奪うのか。

 

彼らと似た強みを持った選手を補強するのか、長谷川や斎藤、旗手の強みを生かした形の攻撃を構築するのか?この先の心配事の一つです。

 

リーグ戦は終わりましたが、まだ天皇杯が残っています。なのでシーズンが終わった感覚がありません。対戦相手はまだ決まっていませんが、どの対戦相手にせよ勢いを持って「ジャイアントキリング」を起こしてやろうと意気揚々と等々力に乗り込んでくるでしょう。勢いに負けず、相手の出鼻を挫く強烈な一撃をお見舞いして欲しい。来週の日曜日も楽しみです。