2021年シーズン Jリーグ 第29節 徳島ヴォルティスー川崎フロンターレ 感想

鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで行われた徳島ヴォルティス-川崎フロンターレの試合は、3-1で川崎フロンターレが勝利。タイトルを2つ落とし、遠征と隔離生活で心身ともに最悪な状態と言っていい中、今やれるサッカーで勝ち点3を取った素晴らしい試合でした。

 

コンディションが悪くボールを保持する事ができず、走行距離も伸びませんでしたが、スプリント回数で相手を上回る事で、ボールを持たせて、自陣高めの場所にボールの奪回地点を設定し効果的にボールを奪い返す事が出来ました。スプリントを仕掛けるポイントを絞りながら、ボールを奪い、ゴールに繋げた形は、3月のアウェイ浦和レッズ戦で見せた「相手にボールを押し付ける」戦い方に似ていたと思います。今後もホームでの3連戦(湘南ベルマーレヴィッセル神戸FC東京)は、中2日もしくは3日の試合が続きます。ボールの相手に持たせて、自分達の強みである強度の高いプレッシングを効果的に繰り出す戦い方を状況に応じて使い分けられれば、勝ち点を良い形で積み重ねられると思います。

 

負傷から復帰戦となった旗手ですが、強度の高いプレーでボール奪取、奪ったボールをドリブルで持ち運んだり、キープして攻撃する場所の創出、味方の位置取りの整える時間を作るプレーが素晴らしかったです。以前は田中が担っていたプレーをこの試合では見せてくれました。負傷があったとは言え、ACL東京五輪等の過密日程で疲弊した体と頭を休ませる時間があった事が大きかったのではと思います。五輪後、チームに合流した試合で見えた自分が何としてもゴールを決めるという姿では無く、自分がチームから必要とされているプレーを整理し、実践している様に見えました。

 

彼は勿論ゴールを奪う能力も高い選手ですが、それ以外の能力も非常に高く、田中と三笘が移籍した事、大島が負傷離脱からなかなか復帰できない事で「それ以外」の部分をチームから求められている状況です。ゴールを決めたい彼にとっては不本意かもしれませんが、今はチームの利益に応えて欲しい。チームの利益に応える事できっと個人の利益として還元される時が来ます。

 

次節はアウェイで鹿島アントラーズ戦。次も中3日の試合ですが、ついに長く続いたアウェイ連戦の最後の試合となります。今やれるサッカーをチーム一丸となって表現し勝ち点3を積み重ねられる事を期待しています。

 

余談

 

f:id:kaburerasan2014:20210919225335j:plain

 

鹿島アントラーズ絶対〇すマンの家長選手。中3日で苦しい試合になりそうですが、いつも通り宜しくお願いします。