ユニフォーム 892枚目 ASローマ 2006-2007シーズン ホーム用 長袖

2006-2007シーズンに使用されたホーム用ユニフォームです。ローマの王子ことフランチェスコ・トッティが最前線のポジションで起用されるゼロトップの形が機能し、コッパイタリアを制し、セリエAでも2位と好成績を残したシーズンでした。トッティはリーグ戦で26ゴールを決め、キャリア初の得点王に輝きました。

メーカーロゴはラバー圧着

クラブエンブレムはワッペン圧着

裾のプリント部分。ラバー素材なので劣化しやすい部分です。古着だとベタつき感が出ている状態の物が多いかもしれません。

ボスニア製。素材はエラスタンが12%含まれているので、ユニフォームの伸縮性が強く体にフィットするシルエットです。

首の裏にもラバープリント部分。ここも劣化が心配な箇所です。

 

「ゼロトップ」のポジションで、類稀な攻撃センスと技術を存分に発揮したトッティの印象が特に強いですが、彼と共にプレーした選手も素敵な選手が多かったです。共に強さと速さと巧さを兼ね備えたキブとメクセスセンターバックコンビ。中盤で正確なミドルレンジとロングレンジのパスで攻撃を彩ったピサーロ、ピッチを幅広く動きながら攻守両面で存在感が絶大だったデロッシ、サイドからドリブルとクロスで多くのチャンスを演出したマンシーニとタッディの左右のサイドハーフトッティが相手陣内の浅い位置でボールを受けて相手を引き付け背後にスペースを作ると、ダイナミックに背後のスペースに抜け出してゴールを重ねたトップ下のペッロッタ。いい選手が揃っていました。この選手達を率いたのは、今シーズンナポリセリエAを制覇したルチアーノ・スパレッティ。中小クラブを中心に率いてきたスパレッティが監督キャリア初のタイトル(コッパイタリア)を勝ち取ったのもこのシーズンでした。

 

ASローマですが、本日早朝のヨーロッパリーグ準決勝でレバークーゼンの猛攻を無失点で切り抜け見事決勝に進出しました。シュートこそ30本近く打たれましたが決定的な形は少なく、モウリーニョのチームらしい堅実で守備が非常に硬いチームでした。試合を見ていてEURO2000のオランダ-イタリア戦を思い出しました。あの試合も前半にイタリアが退場者を出しましたが、延長までの120分間数的不利の状況で守り抜き、PK戦の末イタリアが勝利しました。

 

正直娯楽性は低く、人によっては相当退屈な試合に見えます。当方は感性が変わっているのか、今朝のローマ-レバークーゼン戦やEURO2000のオランダ-イタリア戦と言った極限まで守りにリソースを割いて勝利を勝ち取る試合に面白さを見出しています。限界を超えた守備は言葉にできない心を打つものがあります。タイトルを勝ち取るにはこういった試合をしないといけないと改めて思いました。

 

勝戦の相手は、前身のUEFAカップ時代から数えて、ヨーロッパリーグ6度制覇しているセビージャ。この大会では無類の強さを示しているチームです。ASローマにとってヨーロッパリーグはまだ未制覇のタイトル。これ以上にない対戦相手です。2年連続のクラブ史上初タイトル制覇を期待しています。