2020年シーズンに使用された2nd用ユニフォームです。リーグ再開後の2節から7節まで使用された胸にrestartのラバープリントが圧着された仕様となります。日本代表の山根視来選手が、3節のFC東京戦、5節の横浜FC戦で着用したユニフォームです。
restartのラバープリント部分。2020年7月末までの期間限定で受注生産品として市販もありました。
腹部には山根選手のサイン入り。2021年3月にオークションサイト「HATTRICK」にて入手した物となります。2021年度在籍選手のユニフォームに関しては、選手の直筆サイン入りです。2020年度で退団した選手にはサインはありません。
この辺は市販品と変わりはありません。では、支給品、実使用品の特徴と言えるものは?
ありません(笑)。ええ、市販品と全く同仕様です。強いて言えば、クラブとHATTRICK社が発行した証明書があるくらいです。
納品書とは別に、こんな証明書らしき物が2枚付いてきました。
ちなみにシーズン通して選手が着用していたユニフォームは、市販品とは生産国と内タグの品番が違います。推測ですが、期間限定の使用である事に加え、この仕様で公式戦を戦う事が急遽決まった為、メーカーから支給された生産国違いの支給品ユニフォームのストックを使用したくなかったのだと思います。生産国と品番が違うだけで、ユニフォーム自体の仕様は何も変わらないので、選手からしたら特段気になりません。
この件を先般、某店の担当者と話したところ、仕様が市販品と同じ事を事前に明らかにしないのは問題ではないか?というリアクションがありました。当方はどうしてこのような仕様になったか背景もある程度推測できたので、落札時点で市販品と同仕様がきてもおかしくは無いなと思っていましたが、流石に市販品と全く同仕様だと分かった時は何とも言えない感情が湧いてきました。多分、落札した人の大半は仕様の違いに気づいていないと思います。気づいているのは、当方の様な変な人間だけでしょう(笑)。
市販品と同仕様とは言え、数多くの従来のJリーグ記録を塗り替え、圧倒的な強さを見せつけてJリーグ制覇を成し遂げた記念すべきユニフォームには変わりません。この様な場を設けてくれたクラブ、HATTRICKの運営会社であるバリュエンス社、特に今回の企画実現に向けて尽力された元川崎フロンターレの選手で、現在はバリュエンス社で活躍中の井川祐輔氏には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
ちなみに従来川崎フロンターレの選手実使用ユニフォームは、クラブ会員限定のファン感謝祭にてガラポンもしくはユニフォームセットという形で販売されてきました。
この形式だと、どの選手の物が出るのか分からず、これはこれで面白いワクワク感のある事なのですが、価格も全て同額の為、新人の選手もMVPクラスの活躍を見せた選手も同じ金額でした。今回の様にオークション形式であれば、「選手の格」が価格に反映され、従来とは比較にならない金額がクラブに売り上げとして残ります。当方独自で計算したところ従来のXX倍の売上金額でした。
COVID-19の影響で、収入が伸び悩む中、従来は力を入れてこなかった選手支給品、実使用品、非売品の「メモラビリア」アイテムの価値を見直し、クラブ毎に発信し新たな収益手段とするべきなのではと思います。この分野に関しては、欧米のみならず、プロ野球よりもJリーグは遅れています。ブンデスリーガ(ドイツ)やプレミアリーグ(イングランド)の手法を分析し、Jリーグ各クラブも取り入れる事で、新たな収益分野として広げられるのではないかと考えています。
2021年もお付き合い頂きありがとうございました。2022年も歩みは遅くとも確実に更新したいと思います。良いお年を。