1995-1996シーズンに使用されたアウェイ用ユニフォームです。2020-2021シーズンまで20シーズンに亘って胸スポンサーとしてインテルのユニフォームに刻まれ、共に歩んできたピレリ社が初めて胸スポンサーに入ったシーズンのユニフォームとなりました。
メーカーロゴは昇華プリント
チームエンブレムはワッペン縫い付け、ステッラは刺しゅう。近年の物と比べるとサイズが大きめの星です。
スポンサーロゴは昇華プリント。ピレリが離れてから2シーズンが過ぎましたが、まだ新たなスポンサーロゴが見慣れません。インテル=ピレリというイメージの方も多いと思います。
普通の白ユニでは無く、ユニフォームの上部にチームエンブレムをカットして、貼り付けた遊び心のあるデザインです。このパターンのデザインを使っていたクラブあったかな~と、当時アンブロ社とサプライヤー契約を締結していた主なクラブ(マンチェスターユナイテッド、ラツィオ、セルティック、セルタ、アヤックス、エバートン等)をざっと見てみましたが、同じエンブレムを用いたデザインの物はありませんでした。その意味でも唯一無二の個性を持った1枚と言えます。
このシーズンですが、後にワールドクラスのサイドバックとして90年代後半から00年代半ばまで君臨する事となるブラジル代表のロベルトカルロスとアルゼンチン代表のハビエル・サネッティが揃って入団しました。
前者は1シーズンの在籍で翌シーズンはレアルマドリードに移籍しましたが、その後はレアルマドリードで3度チャンピオンズリーグを制覇、世界最高の左サイドバックの座を長きに渡って維持しました。後者は2014年の引退までインテルの顔として右サイドを駆け抜け続け(チーム事情で時に左サイドだったり、中盤だった時期もありました。どこでプレーしても凄かった。)、いつしかインテルのバンディエラ(旗手)として、インテリスタのみならず、多くのサッカーファンからインテルの象徴として称えられました。
この二人が左右のサイドバックでコンビを組んでいた未来もあり得ました。そうであれば、インテルはもう少しタイトルを勝ち取れたのかもしれません。90年代中盤~後半で勝ち取ったタイトルは1997-1998シーズンのUEFAカップのみ...。多額の投資が実らない苦しい時代でした。