ユニフォーム 871枚目 川崎フロンターレ 2014年シーズン 2nd用 長袖 谷口彰悟

2014年シーズンに使用された2nd用ユニフォームです。日本代表の谷口彰悟選手のネームとナンバー入りとなります。彼のプロ初年度のユニフォームであり、キャリアで唯一15番の背番号を背負ったシーズンとなりました。

大事なところです。FR品番も懐かしくなってきました。

メーカーロゴは刺しゅう

エンブレムはワッペン圧着

胸スポンサーロゴは昇華プリント

背中スポンサーロゴはラバー圧着

ネームとナンバーはラバー素材の2色1枚仕様

袖スポンサーロゴはワッペン縫い付け

Jリーグパッチはラバー圧着、KAWASAKIパッチはワッペン縫い付け。

 

2nd用の長袖と言えば、このシーズンの第4節 アウェイでのFC東京戦、プロデビューを飾った谷口選手の素晴らしいプレーの印象が強いです。殆ど経験の無いポジションである左サイドバックのポジションでの出場でしたが、攻撃では正確なキックとドリブルでのボールの持ち運びで攻撃を組み立て、守備の局面ではスピードと強さでFC東京の攻撃を封殺しました。本職じゃないポジションでこれだけ出来るのなら、本職でプレーさせたらどんだけやれるんだ?凄い選手だと思わされました。

 

カタールワールドカップでは、欧州でプレーしている選手が大半である中、Jリーグでプレーしていても、日常の基準の持ち方、取り組み方一つでスペイン代表やクロアチア代表とも一歩も引かずに対峙できる事を示しました。麻生グラウンドで日々の研鑽に励めば、ワールドカップの舞台でも価値を証明できる。川崎フロンターレでのプレーが世界に繋がっている事を示してくれた事は、勝利やタイトル以上の価値があるものです。彼の姿勢はこれからも川崎フロンターレが「基準」として守り続けていかなくてはなりません。

 

先日、カタールアルラーヤンへの移籍が正式に発表されました。彼がカタールのクラブに移籍する理由を考えると、勿論日本では到底考えられない高待遇もありますが、異国の地で外国人として生活する刺激やJリーグでは対戦できないレベルのアタッカーと対峙する事で得られる成長を求めているのだと思います。

 

ワールドカップでの活躍を見れば、現在のJリーグで彼と同等の個人能力を持つ日本人選手は存在しないと言っても過言ではありません。

 

そうなると、個人能力で穴を埋めるのでは無く、チームとしての形や運用手法を変えて穴を埋める、若しくは目立たなくさせる必要がある。これまでは彼の高い個人能力で覆い隠してきた問題点に否が応でも向き合わざるを得なくなります。

 

川崎フロンターレは、タイトルを失い、同じような選手が出場し続け、チームの平均年齢のバランスも歪になっています。その問題に向き合い、新しいチームを作る為には、このタイミングで互いに別の道を歩むのは悪くない選択です。谷口の退団が、競争を活性化させ、新たな戦力の台頭を促進させ、新しい形を生み出し、まだ見た事の無い川崎フロンターレが誕生する契機になる事を期待しています。

 

契約満了につき、フリートランスファーでの移籍に関して、彼や強化部を批判する声もありますが、30歳以上の選手で移籍金が支払われる事自体が稀です。ロナウドレバンドフスキの様な例は例外中の例外。移籍金が取れないのが当たり前です。

 

これが何も勝ち取っていない選手であれば、金くらい置いていけやとも思いますが、彼は6つのタイトルをクラブに残し、麻生グラウンドでの日常がワールドカップの舞台に繋がっている事を示しました。それで十分です。

 

6つのタイトルを勝ち取った偉大なキャプテンよ、堂々と次の舞台に進むといい。もう帰ってこなくていいぞ。カタールからより大きな舞台で活躍する事、そして2024年のアジアカップ、2026年のワールドカップでピッチに立ち躍動する事を願っている。さらばだ。