2022年シーズン Jリーグ 第23節 浦和レッズ-川崎フロンターレ戦、ルヴァンカップ 準々決勝 セレッソ大阪戦 感想

中断期間に行われたパリサンジェルマン戦で得た気づきや課題をどんな形で反映させていくのかを期待していたのですが、川崎フロンターレも社会問題とは無縁ではありませんでした。

 

選手もスタッフもコロナ感染者が増加し、浦和レッズ戦ではベンチメンバーにゴールキーパーの選手が3人、フィールドプレーヤーは2人という異常な状況で試合は行われ、この状況は続くルヴァンカップ セレッソ大阪戦でもフィールドプレーヤーが2人増えたものの、尚ベンチ入りメンバーが足りない、ゴールキーパーの選手で埋めている状態が続きました。

 

この状態だと、もはや勝つことは求められません。いかに消耗を抑え、怪我人を出さずに、大量失点をしないで凌ぐが問われる状況でした。その意味だと、1-3で敗戦した浦和レッズ戦も、アディショナルタイムに同点にされたセレッソ大阪戦も上出来と言えます。よく凌いでくれた。選手とスタッフを心から感謝しています。

 

この2試合を見ていて、本当に選手スタッフともに準備が出来ない困難な状況なんだなと思い知らされながらも、これはこれで、チームに対して良い刺激になっています。選手がベンチでは無く、相手を見て戦うようになったからです。

 

一番プレーに変化が見えたのが、今シーズン煮え切らないプレーが続いている脇坂です。普段より困難な状況のこの2試合、試合終盤に運動量が不足して動きは落ちても、試合から消える事が無くなりました。これは大きな進歩です。ベンチをチラチラ見たりしないで、目の前の対戦相手と周囲の味方の選手を見ながら最善のプレーをする、プレーに関わり続ける姿が印象に残りました。日本代表で刺激を受けたのかもしれません。何にせよ今シーズンやってくれないと困る選手が大きな成長を遂げようとしています。彼が良い方向に変化することを楽しみにしています。

 

脇坂だけでは無く、橘田や遠野といった中心選手の座を掴みつつある選手、瀬古や宮城のように前半戦存在感を出せなかった選手にとっては苦しい状況ですが、自分の存在を示すチャンスです。この状況で感染していないというだけで何かを持っています。今の困難が彼らを川崎フロンターレで不動の存在にしてくれる事を期待しています。

 

明日は苦しい状況で、横浜Fマリノスという最大最強の対戦相手をホームに迎えます。結果は重要ですが、何を示せるのか?。楽しみです。

 

余談

浦和戦のこの二人の2TOPに期待が持てました。相手に引いて守られたら高さという物理的な要素で殴り壊しに行った方がゴールを奪える確率は高いように見えます。正直、ダミアン、小林、知念で2TOPにするのならば、ダミアン、山村のコンビが一番点が取れるでしょう。高さこそ正義です。