2022年シーズン アジアチャンピオンズリーグ グループステージ 第5節 蔚山現代ー川崎フロンターレ 感想

タン スリ ダトー ハジ ハッサン ユヌススタジアムで行われた蔚山現代-川崎フロンターレの試合は、3-2で蔚山現代が勝利しました。中盤の軽い守備、数的不利の局面で負けて失点する、脇坂が試合から消える。現時点の2022年川崎フロンターレの課題が全て暴かれたような試合でした。

 

この試合は脇坂にかけて脇坂で負けた試合でした。ピッチコンディションや蔚山現代の実力を考えれば、スコアの動かない我慢比べの展開になる可能性が高く、ロースコアの展開で我慢比べをするのであれば、脇坂では無く、高さと守備力、一発で相手の背中のスペースを突ける中長距離のパスを出せるシミッチが初戦と同様スタメンで出場するのが妥当でした。それでも脇坂をスタメンで起用したのは、前節のジョホール戦で見せたプレーに対しての鬼木監督の期待、情だったと思います。

 

蔚山現代のホンミョンホ監督が、勝ち点3以外は終わり、ボールを持つ事では無く、生き残る為に勝ち点3を取るサッカーをすると言ったのは対照的でした。脇坂をスタメンで使ったのは鬼木監督の「甘さ」だと今回は思っています。ここで勝ち点3を取って蔚山現代ACLの舞台から蹴落とし、これまでの苦手意識を払しょくする大きな勝利、成長に繋がる機会をふいにしました。諸々の要素を天秤にかけて、脇坂にかけたのであれば、失敗した時のダメージも理解しているはずです。それをどうやって挽回するのかは想像がつきません。

 

脇坂に求められたのは、劣悪なピッチコンディションでもボールを受けてチームの潤滑油になる事、セットプレーの局面で正確なキックでアシストやゴールでチームを勝たせる事でした。そう一つ前のジョホール戦で彼が見せたプレーです。現実は残念ながらいつもの様に相手が強敵になるとボールを受けて存在を示せずピッチから消えてしまう、セットプレーで勝負を決めるプレーができないいつものビッグマッチでの脇坂でした。

 

お前は本当にしつこいと言われそうですが何度でも言います。途中で引っ込められる、ベンチに座らせられる14番なんて見たくありません。スタメンでピッチに立ち、勝負が決まるホイッスルが鳴るまでピッチに立ち続け、勝利も敗戦も受け止める。それが川崎フロンターレの14番です。

 

この試合で2022年シーズンの「基準点」となるような内容で勝ち点3を取りたかったですし、それを期待していました。繰り返しになりますが、現実は中盤の軽い守備、数的不利の局面で負けて失点する、脇坂が試合から消える。現時点の2022年川崎フロンターレの課題が全て暴かれたような試合でした。実力差がある相手には騙し騙し戦う事ができても、蔚山現代横浜Fマリノスといった実力のある対戦相手、セレッソ大阪の様なスカウティング能力が高く、それを実践できる選手がいる対戦相手を前には隠し切れない事がわかりました。これが今の実力です。

 

もはや決勝トーナメント進出は神のみぞ知る状況ですが、次の広州FCに勝利しなければ始まりません。恐らく出場機会の少ない選手中心のスタメンになるかと思いますが、彼らがどれだけ熱力を出したプレーをして圧倒的な力を見せてくれるのか。今、スタメンで出場している選手を下げてでもチャンスを与えたくなる様なプレーをしてくれるのか、そこに注目して観戦します。