2021年シーズン Jリーグ 第37節 川崎フロンターレーガンバ大阪 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレガンバ大阪の試合は4-1で川崎フロンターレが勝利。この勝利で2006年の浦和レッズ以来のリーグ戦ホームゲームにおいてシーズン無敗(16勝3分)を達成しまた一つクラブの歴史に残る記録を打ち立てる事が出来ました。

 

セットプレーで奪ったゴール以外の3点は、いずれも幅を取った立ち位置で相手を広げ、広がった場所から相手の背中の場所を突いた良い形でゴールを積み重ねる事が出来た。中央を正確なショートパスで崩してのゴールも美しいが、幅を広く使って相手の綻びを生み出してゴールも美しい。結果と過程が伴った良いものを見れました。

 

気になったのが、ロングボールで押し込まれた際の対応。ジェジエウがいれば大きな穴にはなりませんが、この試合ではパトリックの高さと強さに苦しめられました。ロングボールを蹴られ、最終ライン前で起点を作られる形が続くと、後ろの対応に意識が向かい、前からボールを奪いに行く動きが鈍くなります。

 

終盤山村を入れてからは改善できた事を考えると、長身でコンタクトプレーに強い選手が中盤には必要です。特にACLの舞台では、この試合のガンバ大阪の様に高い個人能力を備えた選手にシンプルにボールを運んでくるチーム(特に中国、韓国勢)が多く、ジェジエウがグループリーグ期間は離脱している事を考えると、今から対策を準備する必要があります。ACLを見据えた編成がどのような形になるのか興味深く見ています。どちらにせよ山村には絶対残留してもらわないと非常に困るのは確かです。

 

次節はアウェイで横浜Fマリノス戦。2月に開幕したリーグ戦もいよいよ最終節です。レアンドロダミアンと前田大然の得点王争いが最も注目する点かと思いますが、Jリーグ屈指のプレー強度で、今シーズンも確かな強さを示した横浜Fマリノスとの試合は、天皇杯に向けて、そして2022年シーズンに向けての現在地を示す戦いになると見ています。どんな試合になるのか楽しみにしています。

 

余談

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この試合でゴールを決めたから言うわけでは無いですが、未だに相手を剥がして精度の高いシュートを放つ技術は日本人選手では屈指の選手だなと思いました。ガンバ大阪の象徴の選手なので、まあ無理ですが、Jリーグでプレーしている選手を一人自由に川崎フロンターレに加えて良いという事になったら、個人的には彼を選びます。左WGのポジションで登里と縦関係のコンビを組ませてプレーさせたい。無理を承知でオファーを出してくれないかな。彼みたいに尖った才能の持ち主がACLを制覇する為には必要だと思うんですけどね。