2021年シーズン 天皇杯 準々決勝 川崎フロンターレー鹿島アントラーズ 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ-鹿島アントラーズの試合は3-1で川崎フロンターレが勝利。3点差にするまでは良かったのですが、3点差にしてからの試合運びは、運動量が落ちた事やポジション取りが曖昧になったりと課題を残す内容でした。中2日で一発勝負なので勝てばいいのですが、もう少し上手くやれたのではと思います。

 

付け込まれる隙があると、鹿島アントラーズの様な力のあるチームであれば、そこを突かれて試合をひっくり返される可能性があります。しかしこの試合に関しては彼らも調子が悪かったのかプレーに正確さを欠き、お付き合いしてくれて運もありました。

 

サイドチェンジを多用し、相手の立ち位置をずらしながら、攻撃のスペースを作る形は清水エスパルス戦に続いて多く見えました。加えてマルシーニョのドリブルを生かし、インサイドハーフのポジションにスペースと時間を提供する事で、インサイドハーフの選手の得点関与を強めたい狙いが見えます。このポジションで起用される選手は今後更なるゴール、アシストという明確な数字が求められるようになるので、旗手や脇坂にはよりゴールをアシストで勝利に貢献して欲しい。その先には日本代表というステージが待っています。

 

旗手や脇坂と同じような成果を求められる大島ですが、長期離脱明けでまだ本調子には程遠く見えました。負傷前のプレーの平均を100とすれば今は30弱といったところです。プレースピードについてこれず、強度も戻ってきていない。正直、後半押し込まれる要因になっていました。とは言え離脱期間を考慮すれば今の状況は想定内です。3-0とは言え、一発勝負で起用してくる事からチームに彼一人くらい不調であっても十分に補えるという余裕を感じます。焦らず着実に状態を戻して欲しいですね。

 

勝って反省出来る事は幸せな事です。次節はホームで浦和レッズとの対戦、リーグ戦のゴールテープは見えてきましたが、これまで通りに勝ち点3を取る事だけを考えて戦えれば良いと思います。次も一戦必勝。