2021年シーズン Jリーグ 第33節 川崎フロンターレー清水エスパルス 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ-清水エスパルスの試合は、1-0で川崎フロンターレが勝利。長く川崎フロンターレを見ている方ならば御存知かと思いますが、シーズン中試合感覚が空いた後の試合は苦手です。なので多くを求める気はありません。1-0でしっかり勝ち点3を取れた事に満足しています。

 

3週間試合が空いた事もあり、試合感覚の部分で細かいプレーのズレやミスが散見されました。サイドでボールを保持し、相手が密集したところで逆サイドの外と大外にいる選手にボールを動かし、人垣で埋めてきた相手から攻撃する場所を作る形が目立ちました。幅を使った攻撃は過密日程もありチームでトレーニングする時間が少なかった為、中断期間で練習できたと思います。枚数をかけてブロックを作り守ってくる相手への対策として精度を高めたいところです。

 

清水エスパルスの攻撃はよく言えば徹底、悪く言えば単調。ボールを奪うとシンプルに最終ラインの背中のスペースにボールを入れる形が多かったです。谷口とジェジエウは何度も背走しながら正確にボールをクリア、ダイレクトで前に動かすプレーをミスする事無くやり遂げました。このコンビの強みである数的不利の局面での守備技術の高さ、背後への攻撃への対応の上手さを存分に発揮し、この試合のMVPはセンターバックの二人だと思います。

 

清水エスパルスのロティーナ監督の試合後のコメントを読むと、まずは失点を防ぐ事に注力するといったニュアンスが強く、この試合に関しては、攻撃の部分まで選手に求められられないと読み取れました。現在残留争いに巻き込まれ苦しい立場にはいますが、1-0で敗戦という結果は、傷口を最小限に止められたという意味では悪い結果では無いでしょう。

 

次節は天皇杯鹿島アントラーズと対戦。今シーズンリーグ戦で2試合対戦しましたが、共にアディショナルタイムに薄氷を踏む展開で勝利しました。非常に苦しい試合になる事は確実です。一発勝負なので、自分達が得意な事よりも相手に得意な事をさせない事が重要なります。胃が痛い我慢比べの試合になりそうです。