2021年シーズン アジアチャンピオンズリーグ グループリーグ 5節 大邱FCー川崎フロンターレ 感想

ブニョドコルスタジアムで行われた大邱FC-川崎フロンターレ戦は、3-1で川崎フロンターレが勝利。1試合を残してグループ1位での決勝トーナメント進出を決める事が出来ました。2017年シーズン以来の決勝トーナメント進出となります。直近2大会ではグループリーグで敗退していたので、まずは一安心といったところです。

 

この試合は、ピッチコンディションが悪く、ショートパスよりも、相手の背中のスペースやレアンドロダミアンを狙ったロングボールを使ったボールの動かし方が普段より多く、選手間の距離も広くとったポジショニングが目立ちました。特に家長はいつもであれば頻繁に行っている逆サイドへのポジションチェンジを抑えていたのが印象に残りました。後半は少しずつ逆サイドへの動きを解禁したので、監督、コーチからの戦術的な指示だったと思います。

 

1点目は旗手の右サイド裏へのスペースへの走り込み、2点目は脇坂の相手の緩慢な動きを見逃さなかったディフェンス、3点目は三笘の深い位置からの内側へのパス、山村と橘田がボックス内に侵入した動きが良かったです。もちろん決定機を確実にゴールにするレアンドロダミアンは言うまでもありません。

 

大邱FC戦の2試合を見て、自分達のやりたいサッカー、得意なサッカーよりも対戦相手が嫌がるサッカー、トーナメントの様な一発勝負に向いているサッカーを実践していると思いました。これまで、その様なサッカーを理解していても実践するのは苦手なチームでしたが、グループリーグで特に重要度の高い試合で実践できたところに、チームとしての成長を感じます。今後ACLの決勝トーナメント、ルヴァンカップ天皇杯とトーナメント形式の試合が増えてきますが、この試合で実践できた事を生かして欲しいです。

 

次節はグループリーグ最終節となる北京FC戦。累積警告や選手の消耗で出場できる選手は限られてきますが、出場機会の少ない選手のプレーが楽しみです。チームの約束事を遂行する事も大切ですが、自分の得意なプレー、これでプロとしてお金を貰っているんだというプレーを期待しています。

 

余談

 

脇坂ですがゴールこそなりませんでしたが、2回の決定機でのボールの受け方は素晴らしかったです。2点目の前線でのボール奪取からのアシストも良かったです。やはり彼は「使われる選手」なのだと認識しました。決定機を両方決められるだけの技術と落ち着きがあれば、また日本代表に招集されるでしょう。これからも注目しています。