2020年シーズン Jリーグ 第23節 川崎フロンターレー名古屋グランパス 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ名古屋グランパス戦は、3-0で川崎フロンターレが勝利、この勝利で11連勝を達成。自らが打ち立てた連勝記録を自ら更新しました。先日勝利するなら1-0と予想しましたが、セットプレーで3ゴールと私の予想など全くあてにならない事を示した結果です(笑)。素直にこのチーム強いなと思わされました。

 

この試合のスタメンを見た瞬間、大黒柱の大島僚太が欠場した事以上に、中村憲剛がどんなプレーをするのかという興味の方が上回りました。何度も瀬戸際に追いつめられる度、重要な試合で結果を残し生き残ってきた選手です。大島不在の不安よりも中村のプレーへの期待の方が強かったです。

 

大好物な状況でのプレーは、長短の正確なパスでチャンスを演出し、対戦相手の思考を惑わす位置取り、そして試合を決定づける2つのアシストを決めて、またしても中村憲剛ここにありと存在を証明し、チームを勝利に導きました。まだまだ引き時は先になりそうです。

 

気になったのが、この試合もセレッソ大阪戦に続いて中央の狭いスペースを集中して攻撃していた点。セレッソ大阪戦と同様、自分達の一番得意な形で一度敗れた相手に雪辱したい気持ちの表れかと思いましたが、中央から攻撃するのを好む中村と家長がピッチにいた事が大きかったです。守備面の貢献が脇坂や大島と比較して少ない分、田中と守田が質量ともに普段以上に奮闘していました。ベテランに気持ちよくプレーさせる器の大きさを感じさせてくれます。

 

次節は中12日でホームでFC東京戦。ルヴァンカップ準決勝での敗戦の悔しさはまだチームに強く残っています。この試合よりアウェイサポーターも入場可能となる為、熱気の増した雰囲気の中での試合となりそうです。

 

偶然ですが、この試合日は中村憲剛40歳の誕生日。選手生命の危機から始まった39歳を、連勝記録更新がかかった試合で勝利に導く2アシストで締めくくった選手です。FC東京戦に出場するかどうかはまだ分かりませんが、出場すれば40歳最初の試合となります。不惑を迎えた男のプレーが楽しみですね。