2020年シーズン Jリーグ 第22節 サンフレッチェ広島ー川崎フロンターレ 感想

エディオンスタジアム広島で行われたサンフレッチェ広島川崎フロンターレ戦は、2-0で川崎フロンターレが勝利、サンフレッチェ広島が試合の主導権を握る時間が長くいつ失点してもおかしくない時間が長く続きましたが、その中で相手の隙を突いて先手を取り、試合終了間際に試合を決める追加点を奪い勝利。これで連勝を自分達が今シーズン積み重ねた10まで伸ばしました。

 

この試合ですが、連戦でフィジカルコンディションが良くない事に加え、サンフレッチェ広島のプレーの強度も高く、自陣中盤まで対人プレーで後手に回り、押し込まれる場面が多かったです。危ない場面をチョンソンリョン、山村、ジェジエウが最後の部分で跳ね返し続け失点を防いでくれました。この試合のMVPは後ろのGKとCBの二人だったと思います。

 

気温が下がり涼しくなってきた事、夏場の疲労が出てきた事から、前線からのプレスの質が落ちており、ボールを奪いきれないだけではなく、プレスに出て空いたスペースを相手に突かれる局面が多く、4-4-2の形でブロックを敷いての守備を選択する事が多かったです。人からボールを奪えない時は場所でボールを奪うということでしょうか。

 

合わせて、気になったのが、従来武器としていたボールを保持して時間を進め、相手の隙を突く形を取りたいが、上手くいかなかった事です。今シーズンは早い攻撃を志向しているので、その反面これまで出来ていた事が出来なくなっているのかもしれません。

 

大島と谷口、中村を欠き、小林も負傷した事も考えると、不格好ながらも粘り強く中央の危険な部分を守る事に集中し、勝ち点3を取れた部分に昨年との違いを感じます。

 

次節はホームで名古屋グランパス戦、8月に11連勝を阻まれたチームです。前回対戦時以上に、ギリギリの状態で勝ち点を積み重ねている状況なので、勝てるとすれば1-0の接戦になると予想しています。苦境の中、どんな手を鬼木監督が打ってくるのかを注目しております。