2020年シーズン Jリーグ 第16節 川崎フロンターレーサンフレッチェ広島 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレサンフレッチェ広島戦は5-1で川崎フロンターレが勝利幸。幸先よく田中のゴールで前半に先手を取ると、後半から大島と三笘を投入。攻撃の強度を高めると後半頭の3ゴールで一気に試合を決めました。前後半ともにサンフレッチェ広島にも決定機はあり、点差ほど差は無かった試合だと思いますが、現実は大勝という形で終わりました。

 

大勝した試合なのですが、前半のボールの運ぶスピード、タイミングが合わず、攻撃がかみ合わなかった事、試合終了前の失点が気になりました。

 

ボールを運ぶスピードですが、前半はサンフレッチェ広島の前線と中盤のプレッシングのタイミングが合わず、最終ライン前のスペースが空いていたので、急いで攻撃しなくても正確に場所を突いていけば、もっと少ない労力で決定機を作れた場面が見られました。スピードとパワーのある若々しい脇坂と田中のプレーは悪くありませんでしたが、この様な部分に、大島や家長との差を感じます。欲を言えば、中村と彼ら若い選手と共にプレーしてもらい、攻撃の緩急を実地指導して欲しかった。

 

終了間際の失点は5点差を付けており、13連戦の疲労を考慮すれば重箱の隅を突くような事だとは思うのですが、あえて言いたい。無失点での試合終了直前にボールホルダーへのアプローチが軽いプレーで失点するシーンを見ると白けます。こんな事は書かなくても、失点直後のチョンソンリョンの怒り方を見れば、選手は理解しているでしょうし、何よりベンチにいる「鬼」が許すはずがありません。

 

5-1で大勝した試合なのに、こんな感想ばかり出てくるのは、自分が思っている以上に川崎フロンターレがもっと良くなるという期待が強すぎるのかもしれません。細部を詰めていけば、このチームはもっと強くなります。最近は対戦相手に勝利するよりも「叩き潰す」レベルを追求しているのではと思わされます。

 

この試合で8月の大分戦から始まった13連戦も終了。しかし週末にはもうアウェイ浦和レッズ戦です。個人能力の高いチームなので簡単な試合にはならないでしょう。週末が楽しみです。