2020年シーズン Jリーグ 第14節 横浜Fマリノスー川崎フロンターレ 感想

日産スタジアムで行われた横浜Fマリノス川崎フロンターレ戦は3-1で川崎フロンターレが勝利。中2日でコンディション調整が難しい事に加え、後半途中からの豪雨の中での試合となりましたが、横浜Fマリノスの弱点を的確に突いて勝利。昨年ホーム最終節で喫した1-4の敗戦の悔しさを晴らす重みのある1勝となりました。

 

両チームともに、人を密集させコンパクトな布陣を敷いてきたので、必然的に密集の中を早く、正確にプレーしなくてはなりません。スモールフィールドの中を早く、正確にボールを動かすところに、両チームの高い技術が見え面白い試合でした。

 

密集の中での局面が多かったですが、この試合で目立ったのは、川崎フロンターレから見て右サイドに人を密集させて、逆側の左サイドにスペースを作り、サイドチェンジのロングボールを入れ、そこを三笘選手が単独でボールを運びチャンスを作る攻撃でした。この形から同点に追いついたので、攻撃の目的としては正解だったと思います。

 

後半開始直後に、ルヴァンカップの神戸戦でも見せたマンツーマンの激しいプレッシングを起点に2点を奪いリードすると、その後の豪雨によりピッチコンディションが変わってしまった為、得点差を生かして試合のテンポを落とし時間を進め勝利。天候の急変にも上手く対応しました。

 

自分も含め、多くの人が推測していますが、今シーズン布陣を4-3-3に変え、より前方からボールを奪い、早く広い攻撃を指向するようになった契機は、先にも触れた昨シーズンホーム最終節の大敗だと思っています。その意味で、鬼木監督やコーチングスタッフにとっても会心の勝利であったのではないでしょうか。

 

次節はホームでヴィッセル神戸戦。中3日でマリノス戦の消耗も残る中での試合となります。ルヴァンカップの大敗の悔しさを晴らす為、神戸はイニエスタフェルマーレンが出場すると見ています。前回はマンツーマンのプレッシングが面白いようにハマりましたが、何度も同じ策は通用しません。難しい試合になると思います。

 

昨シーズン、ヴィッセル神戸にもホームの試合では力負けをしました。この一戦にも鬼木監督、チームのかける思いは強いでしょう。それをどのような形で示してくれるのか今から楽しみです。