2020年シーズン ルヴァンカップ 準々決勝 ヴィッセル神戸ー川崎フロンターレ 感想

ノエビアスタジアム神戸で行われたヴィッセル神戸川崎フロンターレ戦は、川崎フロンターレが6-0で勝利。まさかの点差、試合展開の圧勝でした。ここまで点差は想像できませんでした。

 

点差が開いたからではありませんが、この試合を振り返って思う事は勝利した事以上に斎藤学が楽しそうにサッカーをしている姿を見れ嬉しかった事です。先日の清水エスパルス戦のパフォーマンスを見る限り、かなり調子は良さそうに感じていましたが、それを確信させる1ゴール2アシスト、フル出場し左サイドを縦横無尽に躍動しました。

 

大いなる期待と重圧を背負って2018年に入団しましたが、度重なる負傷と激しい競争の中で、自分の強みを発揮できない時間が続きました。今シーズンも、長谷川や三笘とのレギュラー争いに敗れる事が多く、試合出場どころかベンチ入りもできない時間が長く続きました。

 

多くのサポーターが期待していた斎藤の姿は、横浜Fマリノス時代に見せていたドリブルでサイドを切り裂き、得点やアシストを量産する姿であったと思います。私もそうです。今の彼にそのプレーを期待するのは酷ですが、オフザボールの動き、サイドの嫌なスペースを消す守備、ドリブルで持ち上がって相手を引き付け、決定機を作るプレー、試合に出場できない時間で新しい強みを作り上げ、この試合で披露してくれました。

 

この2試合のパフォーマンスで左ウイングのポジション争いは更に激しくなります。もう少しで負傷した長谷川も戻ってきますが、すぐにレギュラーどころかベンチ入りも難しい状況かもしれません。それだけのプレーを斎藤は見せてくれました。

 

本人からしてみれば、まだまだ全く満足していないと思います。ここまで活躍できなかった分、もっと勝利に貢献したい、もっとサッカーを楽しんでいる姿を見せたいと思っているでしょうから。「川崎の星」がシーズン終了まで、どれだけサポーターを沸かせてくれるのかくれるのか楽しみです。