2020年シーズン Jリーグ 第24節 ヴィッセル神戸ー川崎フロンターレ 感想

ノエビアスタジアム神戸で行われたヴィッセル神戸川崎フロンターレ戦は2-2の引き分け、ACL日程により、前倒しで行われた試合は両チーム中2日での対戦。試合中盤からはお互いに疲労感が隠せないハードな試合でした。

 

中2日に加え、ノエビアスタジアムに多くの散水が行われた影響で、滑りやすく、踏ん張りが効かない為、プレーの強度やキックの精度に微妙な影響が出ていました。これも試合を難しくした一因です。

 

試合を振り返ると、ボールを保持できない、後ろから前線に運べない点が目立ちました。選手のコンディションも良くないのですが、ヴィッセル神戸のボールの奪い方、保持の仕方、サイドを深くまで押し込み、斜めのランニングや浮き球のパスでペナルティエリアにボールを運ぶ技術の高さに苦しめられました。

 

何より、右サイドの攻防で酒井高徳相手に終始劣勢で攻撃の起点を作られていたのが痛かったです。後半の早い時間に守田を入れてサイドの部分の攻防を修正したのは、良い采配でした。

 

旗手の素晴らしいゴールで同点に持ち込めましたが、試合を通してずっと脅威だったドウグラスが負傷で下がり、ヴィッセル神戸の交代選手が若く経験が浅い選手が多く、試合をクローズする能力が低い選手だった事に助けられました。

 

来週のルヴァンカップでも対戦しますが、その時にはイニエスタフェルマーレンが復帰している可能性が高いです。彼ら無しでここまで押し込まれた試合になると、また別の対策を考えないといけません。その答えは来週分かります。

 

過密日程の中、優勝を争うC大阪、名古屋、神戸の3連戦を1勝1分1敗で、勝ち点4を取れたのは上々です。最悪3連敗もあり得たので、選手、監督、コーチ、スタッフの方は本当によくやったと思います。

 

次節も中2日で清水エスパルス戦。川崎が中2日なのに対し、清水は中6日。フレッシュな状態でこの試合に臨めます。以前から繰り返しになりますが、消耗が隠せない選手を起用するよりも、コンディションの良い選手、出場機会の少ない選手を起用して、勝ち点が取れなかったとしても、消耗を抑え、傷口を広げずに上手く負ける事も大事です。

 

等々力での試合ですが、勝てたとしても我慢して我慢して接戦という形になると思います。余談ですが、急遽ダンディ坂野氏がゲストで等々力に来てくれるそうです。この方のパフォーマンスを拝借した某選手を少しでも使うなら、この試合は色々リスクが低いと見ています。どんな試合になるのか楽しみにしています。