2020年シーズン Jリーグ 第8節 ガンバ大阪ー川崎フロンターレ 感想

パナソニックスタジアム吹田で行われたガンバ大阪川崎フロンターレ戦は、1-0で川崎フロンターレが勝利、この勝利で7連勝となり、J1でのクラブ連勝記録を更新しました。ガンバ大阪に主導権を握られる時間が長く、我慢の時間が長かったですが、フロンターレにとってJリーグ有数の鬼門で得た勝ち点3は非常に大きなものです。

 

ガンバ大阪の布陣が3-5-2と予想されていましたが、蓋を開ければ4-4-2の時間が長く、巧妙に3-5-2と4-4-2の形を使い分けて、サイドに人を余らせて、フロンターレの守備を外した事で飲水タイムまでは、守備時に人を捕まえられず、ボールを奪い返せない為、劣勢の時間が続きました。ここまでにガンバ大阪には3度大きな決定機がありました。この内の一つでも決められていたら、全く違う展開になっていたと思います。

 

飲水タイム中にベンチと選手間で、意思統一ができてからは少しずつボールを保持する時間を取り戻してきましたが、ここでも思った事が一つ。

 

選手間の距離が近すぎる。

 

前半のみならず、試合全体を通して、(観客が少ないので)鬼木監督の声でよく聴こえたのが、選手に対して幅を取れというコーチングでした。特に、旗手選手が内側でプレーしてしまう傾向が強く見えました。この辺りの要求に一番対応できているのが、長谷川選手です。

 

前回も書きましたが、密集してプレーする事は悪い事ではありませんが、密集する事で、相手に攻略されるスペースが空きます。また相手も距離感を詰めて守ってきます。この試合シュートブロックされる場面が多かったので、相手のスペースを広げ、攻撃するスペースを広げる意味でも「幅」を使った攻守のプレーは今後も課題になりそうです。

 

勝負を決めたゴールシーンですが、ドリブルで3人を引き付け、ゴールを決めた大島選手に時間とスペースを作った三笘選手、ダイレクトで見事なシュートを放ち勝負を決めた大島選手、共に見事でした。大島選手はこれを毎試合やって欲しい。自分の力で勝たせて欲しい。何度でも言います。それができる選手だと思っています。

 

クラブ新記録となる連勝は達成しましたが、試合ごとに対策の精度が高まっており、試合の難易度が高くなっています。相手に対策され上手くいかない時間をどれだけ凌ぐ事ができるかが、今後勝ち点を重ねていく上で重要になります。試合後の選手コメントを読むと、谷口選手はそこに気づいています。全選手に凌ぐ、耐えるマインドを浸透させたいところです。

 

次節は中3日で、ルヴァンカップのアウェイでの鹿島アントラーズ戦です。最近スカパーは解約状態だったので、チャンネルを再契約しないといけません(笑)。それはいいとして、最近出場機会が無かった選手のプレーを確認するチャンスです。個人的には実力がありながら、ベンチに入れていない斎藤学選手と山村選手のプレーに期待しています。

 

今ベンチに入れていない選手が、ここから続く連戦でチームの力になってくれると思っています。だからこそ見逃せない試合になりそうです。楽しみにしています。