2020年シーズン Jリーグ 第7節 川崎フロンターレー湘南ベルマーレ 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ湘南ベルマーレ戦は、3-1で川崎フロンターレが勝利、前半から攻めあぐねる時間が続き、隙を突かれ先制される嫌な流れになりましたが、湘南ベルマーレのミスを見逃さずに3ゴールを決め勝利、この勝利でJ1ではクラブタイ記録となる6連勝を達成。7月は6戦全勝、20得点、6失点とこれ以上に無い結果で終えることができました。

 

湘南ベルマーレは従来の前線からの激しいプレッシングが少なく、選手は自分のポジションに留まり、相手に場所を与えない守備をしてきました。プレッシャーが弱く、川崎はボールを圧倒的に保持できる時間が続きましたが、ペナルティエリア近辺に近づくと、湘南ベルマーレペナルティエリアの幅に人を配置し、スペースを徹底的に圧縮してきた為、決定機を作りながらも、先制点を決められない時間が続きました。

 

この流れを見て、スペースは消されていましたが、相手の圧力が弱くボールを圧倒的に保持できる局面が続いた為、どうしても、選手同士が近い距離間でプレーしてしまう場面が増えてしまい、今シーズン、川崎が取り組んできた幅を使った攻撃よりも、昨年の形に近い攻撃に見えました。

 

この形の方が有効な局面がある事は承知の上で書くと、密集する事で、相手が活用できるスペースが広く発生してしまい、カウンターを受けた際に、数的不利な形で対応しなくてはならない場面が多くなり、失点する確率が高い場面が生じます。

 

次節は、クラブ新記録となる7連勝をかけて、Jリーグで1、2を争う苦手なアウェイでのガンバ大阪戦を戦う事となります。万博公園陸上競技場時代から数えて、リーグ戦でアウェイガンバ大阪戦で勝利できたのは、2016年シーズンの1回のみです。

 

ガンバ大阪ですが、ここまでの試合を見ると、湘南ベルマーレと似た傾向のあるサッカーをしますが、選手の質が非常に高く、宇佐美選手やアデミウソン選手に、湘南戦の様な対応をしていると、ゴールを決められてしまいます。より水を漏らさないプレーで対応しなければなりません。

 

横浜FC戦からの3試合で、確実に各クラブが川崎フロンターレ対策を講じてきていると感じます。鬼木監督が就任してから、数少ない勝利できていない監督の一人が、ガンバ大阪宮本恒靖監督です。勝利できれば、ただの1勝では無い大きな勝利となります。

 

久々にガンバ大阪と上位で試合をすることができます。良い意味でも悪い意味でも、川崎フロンターレの現在の立ち位置が見える試合になると思います。どんな試合になるのか今から楽しみにしています。