2020年シーズン Jリーグ 第9節 川崎フロンターレー大分トリニータ 感想

等々力陸上競技場で行われた川崎フロンターレ大分トリニータ戦は、2-0で川崎フロンターレが勝利、前半から激しいプレッシングで大分のディフェンスラインのミスを誘い、そこを起点に奪った2得点でした。3点目が取れなかったのは残念でしたが、家長や山根を休養、出場機会が無かったジオゴマテウスがフル出場、これまで試せなかった4-2-1-3の布陣をテストでき、点差以上に収穫があった試合となりました。

 

今シーズン初出場となったジオゴマテウスですが、前半の給水タイム前後までは、動きに硬さがありましたが、時間の経過とともに、精度の高いキックや敵陣右サイドでのコンビネーションで好機に絡み、十分に戦力として計算できる選手である事を示しました。相手に攻め込まれた場面の対応をもう少し見たかったので、水曜日のルヴァンカップ名古屋戦もスタメンで出場して欲しいですね。

 

試合後の大分トリニータの片野坂監督のコメントですが、ここまで川崎フロンターレが連勝を重ねている要因が語られています。

 

ゲーム記録・速報 - 2020/J1リーグ 第9節 vs.大分トリニータ | KAWASAKI FRONTALE

 

過密日程で、対戦相手への対策を落とし込む時間が無い事が、川崎フロンターレにとって追い風になっています。対策を落とし込めないと、最終的には選手の質の勝負になり、この勝負になれば選手層の厚さのあるクラブが有利になってきます。

 

更なる底上げを行いたいところですが、本来選手をテストするトレーニングマッチが過密日程で組めない為、継続して出場機会を得ている選手とそうでない選手で、コンディションや試合勘にバラつきが生じてくると思います。そうなると、実践の中で試すしか方法がありません。

 

試す事で結果が出ない事も大いにありますが、それを考慮した上で選手起用や新しい戦術を試さないと、シーズン終盤、引き出しが尽きて失速してしまう可能性が高くなります。

 

水曜日のルヴァンカップ名古屋戦は、大量失点で敗戦しない限りはグループリーグ突破が可能な状況であり、少しは選手を試す余裕があります。先週の鹿島アントラーズ戦の起用法を見る限り、あまりメンバーは入れ替えず、試すよりも確実に勝ち点3を取りに行く形になると思いますが、今節でジオゴマテウスを起用したように、少しでも今後の底上げになる選手起用が見たいです。